War in the Valeria
オウガバトルシリーズの魅力の一つに、よく練りこまれたゲームのバックボーンがある。それだけでひとつのゲームが出来てしまいそうだ。というわけで、TacticsOgreの背景となる、ドルガルア王のヴァレリア統一戦争がもしゲームになったらと一文をでっちあげた。
ドルガルア王によるヴァレリア統一
統一戦争15年は内政をやるには、期間が短く、イベントも多い。ギレンの野望のように、うまくイベント処理をしないといけないだろう。
一連の戦役がメインとなるため、マップは重要だ。ヘクスかポイント・トゥー・ポイントもしくはエリアマップか・・。ここが面白くないとゲームにならない。
登場人物は、ある程度タクティクスのキャラを出したいが、ドルガリア王の治世が半世紀というのがネックになる。戦争を知っているようなそぶりのモルーバ大神官でさえ58歳なので、この半世紀は勝手に四半世紀ぐらいに短縮して考えたほうが良いかもしれない。
なお以下の記述では緑色の字は独自の設定を表している。その他は第7章で得られる情報に基づく。
イメージ的には中国の春秋戦国時代末期。レモニカ王を秦の始皇帝、ロデリックは張楚王・項羽、ドルガルアを劉邦で考えてみた。ただ覇王ドルガルアは劉邦ほど情けなくはなさそうだが。
暦年 | |
X年 | バーニシア君主クレモント候、暗殺さる。 |
フィダック、バーニシア・アルモリカに宣戦 コリタニ、アルモリカに加勢。 バーニシア・アルモリカ両国、フィダックに併合さる。 フィダック君主レモニカ、ライムの王家より王位を簒奪。 |
|
X+8 | フィダック君主レモニカ王、バクラム人・ウォルスタ人を弾圧。反体制派ゲリラの蠢動。 フィダック、コリタニへの侵攻開始。 コリタニの要請を受けブリガンテス参戦。戦線膠着。 ブリガンテスの支援を受けたフィダック反体制派、蜂起。 コリタニ君主オルランドゥ伯戦死。ブリガンテス、コリタニを実効支配。 ドルガルア率いるバーニシア軍の勢力が強まる。 ブリガンテス・バーニシア軍の連合がフィダックを倒す ブリガンテス君主・ロデリック王とドルガルアの間で終戦協定締結。 |
X+14 | ブリガンテス・バーニシアの不和。不平等な終戦協定は一ヶ月で破棄される。 ブリガンテス公ロデリックの禁呪使用。国土は荒廃し人心は離反した。 クァドリガの決戦。ブリガンテス王ロデリック捕わる。 ドルガリア・オヴェリスによるヴァレリア統一 |
X+15 | ヴァレリア王国建国。ドルガルア王位に就く。 ハイム遷都。民族融和政策。フィラーハ教の国教化。 |
? | 国王と有力貴族エルテナハ家の政略結婚。 |
(65?) (40?) |
王子死去。ベルナータ王妃死去(30)、ドルガルア王死去。 |
凡例
人名 | 民族 | 年齢 | 地位 | |
ベルサリア・オヴェリス | バクラム | 18 | 王女 |
○ | バーニシア | |||
クレモント | バクラム | 侯爵 | ||
エルテナハ | バクラム | 貴族 | ||
ドルガリア・オヴェリス | バクラム | 将軍->国王 | ||
ベルサリア・オヴェリス | バクラム | 18 | (王女) |
・ | フィラーハ教団 | |||
モルーバ・フォリナー | バクラム | 58 | (大神官) | |
ブランタ・モウン | バクラム | 49 | ||
プランシー・モウン | バクラム | 47 | ||
デニム・モウン | バクラム | 16 | ||
ドナルド・プレザンス | ウォルスタ | 52 |
○ | ブリガンテス | |||
ロデリック・デズモリア | ウォルスタ | 公爵->国王 |
○ | ガルガスタン系 | |||
・ | フィダック | |||
レモニカ | ガルガスタン | ?爵->国王 | ||
・ | コリタニ | |||
オルランドゥ | ガルガスタン(?) | 伯爵 | ||
・ | (所属不明) | |||
レーウンダ・バルバトス | ガルガスタン | |||
ザエボス・ローゼンバッハ | ガルガスタン | 30 | ||
ジュンーン・アパタイザ | ガルガスタン | 30 |
○ | アルモリカ | |||
ジュダ・ロンウェー | ウォルスタ | 52 | 将軍->公爵 | |
ザパン・イリューダス | ウォルスタ | 45 | 傭兵 | |
レオニール・レシ・リモン | ウォルスタ | 27 |
●バーニシア(バクラム) 古くからの行政中心地。 ・フィラーハ教団 ●ブリガンテス ●コリタニ(ガルガスタン) ●フィダック(ガルガスタン) ●アルモリカ(ウォルスタ人) |
ヴァレリア全図 |
バーニシア・ルート(正史エンディング)
CHAPTER-1:ヴァータム・ヨルオム(ヨルオムの守り)
ヨルオム守備隊長の元に二つの急報が届く、一つは国境警備隊からのフィダック軍の接近の報。そして、もう一つは主君クレモントの急死を伝えるもの・・・。
守備隊長ドルガルアは、二つの報告書を握りつぶしと、獅子の如く吼えた。
「第1・第2レギオン、戦闘準備。第3レギオンはヨーオムン谷で陣地の構築。ヨルオムザ遊撃隊は俺に続け!」
CHAPTER-2:バルチザン
地勢を知り尽くしたヨルオム守備隊の善戦虚しく、ランベスを突破されたバーニシアが陥落。バーニシアの貴族は領地安堵を条件にフィダックの支配を受け入れ、なおも抵抗を続けるドルガリアに降伏を勧告した。
ドルガリアは、ウェアエラムにおいて守備隊の解散を宣言したが、同胞であるはずのバーニシア近衛兵により捕縛され、バーニシア城内に軟禁される。
そこで彼が観たものは、ガルガスタン人によるバクラム民衆への弾圧と、それに対して為す事もせずただ自分の保身を図るだけの貴族の姿であった。
CHAPTER-3:ドライブ・オン・フィダック
レモニカ王によるヴァレリア統一は、ついに為し得なかった。王の辛烈な政治方針から民心は離れ、幾多の軍事的な成功も造反と反乱の嵐を押さえることが出来なくなる。
ついにブリガニア公ロデリックを盟主とした反フィダック連合軍が結成され、連合軍は一路フィダック城を目指す。しかし一枚岩とは言えない連合軍の前に、鉄の規律を誇り今なおヴァレリア最強を詠われるフィダック正規軍が立ちふさがる。
CHAPTER-4:ヴァレリア・イン・フレーム
ロデリックは、バーニシアやアルモリカのゲリラが、自分に従うものだと思っていた。しかし彼等は国として建とうとしている。ロデリックには、それがこの島の争乱の源である群雄の割拠を維持しようとする愚かな行為にしか思えなかった。
ドルガルアはロデリックのコリタニやアルモリカそしてバーニシアへの強圧的な態度が許せなかった。これではレモニカとなんら変わらない。多民族を力で押さえようとするやりかたではこの島に本当の平和は生まれない。
協力すれば理想的といわれた二人の英雄は、遂に並び立つことが無かった。
(CHAPTER-5:Let Us Cling Together)
幾つかの国が滅び、また再起した。半世紀(四半世紀)に及んだ戦乱は、北方の超大国ローディスの介入を生む。
ヴァレリアの危機に際し、若い世代が、民族や国家・宗教の違いを乗り越えて、ローディスに立ち向かおうとしている。
フィラーハ神聖騎士団のデニム・モウン。アルモリカ王国の外交官レオニール。バーニシアの王女将軍ベルサリア。 ガルガスタン竜騎士団長ジュヌーン。ネオ・ブリガンテス軍の若き英雄ヴァイス・ボゼック。
彼等は噴火の収まらぬウェオブリ山で会談し、対ローディス大同盟結成を誓う。
バーニシア・エンディング(正史)
省略
ブリガンテス・ルート
ブリガンテス・エンディング
考案中
アルモリカ・ルート
アルモリカ・エンディング
考案中
バッドエンディング1
禁呪の使用により荒廃したヴァレリア島は、以後ゼテギネアの歴史の中に埋没していった。
ローディスエンディング1
ローディスの侵攻を押し留めた各国は、今までの争いが如何に無益なものであったかを悟る。
さまざまな対立点はまだ残っている。だが、殺し合い以外の手段でそれを乗り越えることが出来るのではないだろうか。
フィラーハ教団全権代表デニム・モウンは、ベンハムーバに集結した各国の元首に連合国家の結成を呼びかけた。
ローディスエンディング2
積年の近親憎悪は、ローディスという外敵をもってしても解消することは無かった。暗黒騎士団により各地の軍閥は各個撃破された。パックス・ロージナ・・・ローディスによる平和。しかしそれさえも、長き戦乱にあえいだ民衆にとっては、そう悪いものではなかった。
ローディスエンディング3
ローディスに引き続きゼノビアが介入したことにより、ヴァレリアでの戦いは代理戦争の様相を深めていった。大国に翻弄されるヴァレリア諸国。5つの民族と4つの宗教。ヴァレリアは底無しの沼のように人々の血を吸いつづけていった。
オウガ・バトル。妄執に取り付かれ争う人々と、伝説のオウガとに、どれほどの違いがあるのか。