佐藤大輔原理主義者に栄光あれ

題名 著者 概要及び寸評
征途 佐藤大輔  「海の家系」藤堂家と戦艦大和の物語。そして分断国家日本のビクトリーロードとは。

 個人評価では架空戦史の最高傑作。

レッドサンブラッククロス
(ウォーゲーム)
アドテクノス  第2次世界大戦の結果、世界は日米独の3国ブロックに分割された。そしてつかの間の平和の後、インド・中東における日本と独逸の衝突は第3次世界大戦に発展する。

 ゲームは対戦者が居なくてあまりできませんでしたが、ヒストリカルノートは熟読しました。そしてその著者である佐藤大輔の名前が私の脳裏に刻まれたのです。

レッドサンブラッククロス(小説)

死線の太平洋

佐藤大輔  ゲームと違い、米国は独逸・日本に占領され分割国家となっている。
 既にライフワークか。徳間から文庫として出ていたが、中公に移って死線の太平洋として続刊が出ている。
バトルオーバー北海道 藤大輔 / 小林原文  米ソによる第3次世界大戦の勃発。欧州正面の牽制として、北海道に上陸するソビエト極東方面軍。
 自衛隊の奮闘を正面から描く超大作。原作藤大輔(佐藤大輔)、作画小林原文。
本土決戦1995(?) 佐藤大輔  アドテクノスからだされていたボードウォーゲーム「SDFシリーズ」の誌上リプレイが、TACTICSという専門誌に連載されていました。
 バトルオーバー北海道の原案ともいえます。
皇国の守護者 佐藤大輔  ライトノベル?と危惧されたが、中身は無骨な軍事小説。世界設定を自由に創作できるためか、佐藤節も全開で読み応え十分。
 孤軍奮闘し降伏した直後の装具点検に身震いせよ。
地球連邦の興亡 佐藤大輔  佐藤大輔渾身のSF小説。軍事よりも権謀術数や世界観に重点が置かれている。
 今までの作品で執拗に書かれた「宇宙」を舞台にした初の長編小説。いくらか小説が売れて、書きたいものが書けるようになったのだろうか。

 そこに描かれている軍隊・部隊・士官・軍曹・兵士のなんと幻想的なことか。例え敵とする者が同じ人類であるとしても。そして、彼らの行く末が民の盾となるために玉砕する事であるが故に。 

信長征海伝 佐藤大輔  1巻はインパクトあった。2巻以降、設想は良いけど戦国超兵器みたいなのは、あまり受け付けない。