3つの補完計画
その壱 ゼーレの場合
すべての魂を一つに。生命の実を得て、不完全な群体から、完全な単体に!ゴーゴーヘブン!パライソさ行くだぁ!
だが、依代に、よりにもよって、碇シンジの乗ったエヴァ初号機。エヴァシリーズも足りない。
案の定、ダメ人間シンジは、他人と溶け合う痛みを拒絶し、自分のエゴを貫き通す。心の壁を取り戻すヒトビト。
だが、人々が最初に目にするのは、サードインパクトにより崩壊した地球だった。その前途にはさらに厳しい現実が待ちうけるのに違いない。
その弐 碇ユイの場合
人は生きて行こうとすることに、その意味があるんです。もし、このまま人が滅びてもエヴァの中に人類の生きていた証を残すことはできます。
ようしゼーレのエヴァを利用して私だけ長生きしちゃえ。
どっちかと言うと人類保管計画。
その参 碇ゲンドウの場合
アダムとリリスの禁断の秘儀。まってろユイ、もうすぐ行くぞ。
サードインパクト時、エヴァという箱船に避難した人々の魂は、セカンドインパクトの無かった世界を再生する。
世界のリセット。魂のルフラン(再生)。
そこには碇家族の平凡な家庭と日常があった。
ゲンドウはよき妻ユイを取り戻す。
もちろん、依代のシンちゃんは、アスカを幼なじみとしてゲット。そりゃ父親にありがとうとも言いたくなる。
碇ゲンドウ・シンジ親子にとって都合の良い世界が再生された。